フィリポナ・クロ・デ・ゴワセ Philipponnat (Clos des Goisses) 2008

シャンパーニュの名門「フィリポナ」。1522年の創業以来、16世代にわたり受け継がれてきた家族経営の歴史は、伝統と革新を兼ね備えたスタイルを築き上げてきました。彼らの誇りは、アイ村に広がる単一畑「クロ・デ・ゴワセ」。南向きの急斜面に位置する5.5ヘクタールの特級畑は、シャンパーニュ随一の“モノポール（単独所有畑）”として知られ、比類なきテロワールを映し出すことで世界の愛好家を魅了しています。まさにフィリポナの名声を決定づけた、唯一無二のキュヴェです。

2008年は、近年のシャンパーニュにおいて最高峰と称されるグレートヴィンテージ。その中で生まれたクロ・デ・ゴワセ2008年は、気品と力強さを併せ持つ圧倒的な完成度を誇ります。ピノ・ノワール主体の堂々たる骨格に、柑橘や白い花の繊細なアロマ、トーストやナッツの複雑さが重なり、グラスを傾けるたびに新たな表情を見せます。張りのある酸と深遠なミネラルが長期熟成のポテンシャルを支え、余韻は果てしなく続く調和のハーモニー。

シャンパーニュの真髄を体現する、孤高のクロ・デ・ゴワセ2008年。愛好家なら一度は味わうべき、歴史的な逸品です。