シャトー・レオヴィル・ポワフェレ Château Léoville Poyferré 2010

サン・ジュリアンに位置する格付第2級の名門シャトーで、力強さとエレガンスを兼ね備えたワインで知られます。同じレオヴィル系列のバルトンやラス・カーズと比べ、より華やかで柔らかく、果実味が豊かなスタイルが特徴です。1980年代以降の品質向上により評価が急上昇し、近年ではトップシャトーに匹敵する評価を獲得。カベルネ・ソーヴィニヨン主体ながら、メルローの比率がやや高く、よりリッチで親しみやすい味わいが魅力です。

2010年は、完璧なバランスを持つヴィンテージで、ブドウの成熟度が非常に高い年でした。気候条件が安定しており、温暖で乾燥した夏が続き、健康な果実が育ちました。このワインは、黒い果実、スパイス、タバコ、そしてほのかなバニラの香りが複雑に絡み合います。口当たりは力強く、しっかりとしたタンニンとエレガントな酸味が調和し、長い余韻を楽しめます。構造が非常に優れており、熟成のポテンシャルも高いため、時間が経つにつれてさらに魅力を増すワインです。